相談08●真鍮鋳造品を鍛造化して生産性向上を図りたい

今回は量産品の生産性を向上させたいとお考えのお客様へ、ご参考情報として真鍮鋳造品の鍛造化に成功した事例をご紹介したいと思います。




■ 《お客様の問題点》


H社様は、特殊バルブ機器の設計・製造から販売事業までを手がけられている独創的なメーカー様です。 そのH社の設計開発ご担当者様から、弊社へ次のようなご相談のメールをいただきました。



■ 【質問】


「当社が扱っている真鍮鋳造品ですが、最近、受注数が大幅に増えて喜ばしい半面、現在生産を委託している鋳造加工会社から、このまま長期的・安定的に調達できるかどうかという不安があります。この際、鋳造から鍛造に変えることを検討してみたいのですが、可能でしょうか?」


H社様では、これまで鋳造品の仕入れ実績しかなく、鍛造品のお取り扱いは初めてとのことでしたので、図面を送っていただき、弊社の技術スタッフをまじえて鍛造化の検討を行いました。


結果、製品形状を若干変更することが可能であれば、コストを抑えながら鍛造化できると結論。早速、H社ご担当者様をお訪ねし、弊社設計によるデザイン形状図面をご覧いただきながら、鍛造化のメリットをご説明しました。

お話を伺うと、現在、鋳造に伴う「ス」による不適合が頻発しており、全数漏れ検査での歩留まりは相当悪化しているとのことでした。


弊社設計による鍛造品形状(カットモデル)
弊社設計による鍛造品形状(カットモデル)


■ 《弊社からの提案と生産性向上効果》


そこで、従来の鋳造価格にできる限り近づけるため、弊社にて中空鍛造可能な形状に変更した鍛造設計図面を作成しました。


しかしながら、その中空鍛造形状は弊社にとって過去経験したことがない複雑な形状だったため、約2ケ月にわたり試験打ち鍛造を重ね、ようやく量産体制を確立することができました。
また、切削加工の治具設計も難易度の高いものでしたが、ワンチャックにて全工程加工できる体制も確立しました。


これにより、歩留まりは約75%から95%へ大幅に改善され、鍛造~切削加工により生産性も大幅に向上しました。


銅切削品を純アルミに変え、鍛造化したことによる軽量化効果

お客様には、
「不適合がほとんど無くなった上、あらかじめ歩留まりが読めるため、お客様への納期回答も明確化できるようになりました。御社の納期対応も素晴らしく、助かっています」
と、ご満足いただいた事例となります。


さらに、将来の調達不安も消え、従来の鋳造品では必要だった全数「漏れ検査」が、鍛造に切り替えたことで不要となったため、大幅な生産性向上を実現することができました。



こちらの取組みの詳細につきましては、白光金属工業までお気軽にお問い合せください。貴社の課題解決へ向け誠心誠意アドバイスをさせていただきます。


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